中学校時代の先輩!

 ここの所続けてリハビリにいってる、そこで2歳年上の先輩と会う、その先輩は片足を無くして義足だ、しかしその先輩は常に前向き、性格もすこぶる明るい、中学時代は剣道部の主将をやっていた、おれが泣き言を時々言うと「病気を受け入れろ、泣きごと言って治るとか?」逆に勇気づけてくれる、おれはまだ何とか自分の両足で歩けるが、彼は違う、ずっと自分の方が恵まれているのに、(だめだな、先輩みたいにならんと)と思う。
 何時もリハビリを受けながら中学時代の話をする、今の商工会の所が野球部のホームベースがあり病院のところまで野球部が占領し、その先にバレーコートが男子、女子とあった(今でこそバレーボールは屋内のスポーツだが、その当時はバレーボールは屋外のスポーツだった)陸上部は野球部やバレー部のプレイの合間を利用して練習してた、先輩の話では講堂は剣道部と卓球部で一杯だったそうである、その先輩の野球部の同期は上手い人が多くて今でも何人かの顔を思い出す事が出来る、その先輩と「あいつは野球のセンスがあった、とかあいつは野球は上手かったが人間性に欠けていたとか話してくれる、そんなに目立つ人ではなかったが剣道部の主将までやったのだから人望もあったのだろう(その当時は(故)原田長平先生が顧問だった)話してみると分かる、生意気なようだが、この年になると人間第一印象で、ある程度分かる様になるもんだ、かなりの悪もして来たようだが人間が出来ている。
 いつも二人で話すのだが、人生どんな事が待っているか分からない、先輩もあんなことになるとは中学時代に想像もつかんかったろうと思う、自分もこんな得体のしれん病魔に侵されるとは想像もしていなかった、しかしもう元には戻れない、流れに任せて行くしか。

「禍福は糾える縄のごとし」・・・親鸞上人(不幸や災いと幸せな事は、ねじり合わせた縄と同じ背中合わせで交互にやってくる・・・の意味。