主軸なき国家!

今ある本を読んでる。日本はなぜ戦争を終わらせきれなかったのか、と言うか遅れてしまったのか?この歴史家の言う事が100%とは思えない事も有るが?それは、この国は(当時)政府、軍部、宮中を主体とするグループ、それに影響を与える財閥、それが複雑に絡み合って国事が動いていたらしい。それゆえに、敗戦が濃くなると、だれが責任をとり戦争を終わらせるか、結論を出せなかったと書いている。それに軍部は本土総力戦まで戦争継続すると、終戦に否定的だったらしい。それが沖縄が壊滅状態になってからまで、アメリカに一撃を加えて有利な立場でポツダム宣言を受け入れる。それも「無条件降伏はあり得ない。」との立場を崩さなかったらしい。「終戦を1日でも早く」と主張したのは、近衛元首相や宮中グループで、軍部に押された昭和天皇も、戦争継続に傾いていたらしいと書いている。ラバウルガダルカナルでの大敗が決定した時点で、敗戦は決定的と軍部以外のグループは感じていたらしい。その時点で、外交交渉で敗戦に持ち込んでいたら、無条件にもならなかったかもしれない。それよりも、ビルマインパール作戦での敗退(叔母の夫、義叔父はこの戦いで戦死した。)レイテ海戦での大敗(母の兄2人の伯父が戦死)沖縄戦では民間人が、東京大空襲、(全国の都市)最終的に、広島、長崎の原爆の投下はまぬがれ、多くの戦死者を出さなくて済んだかもしれない。上層部の決断の遅れで、どれだけ多くの犠牲を生んだか?特攻兵士も例外でない。当時の上層部、軍部や戦争継続論者たちはいかなる思いでそんな無謀な事を続けたのか?それが、タイトルの「主軸なき国家」それが日本だったと言っている。アメリカやイギリスなどは、政府が軍部を動かしていたのに対し、日本は軍部の方が権力を持っていたのだろう。最終的には「天皇の聖断」により、無条件降伏を受け入れ、1925年8月15日終戦を迎えた。今思っても、無謀な戦争だったことが分かる。長くなった。続きはまた!・・・終わり!